誰がアパレルを殺すのか

今週のお題「読書の秋」


誰がアパレルを殺すのか(杉原淳一、染原睦美著、日経BP社)を読んだので今回は感想文です。




誰がアパレルを殺すのか・・・
俺!俺!俺!俺!Ah 真夏のジャンボリー!



ハイ、私は某アパレルブランドに就職してもうすぐ2年が経とうとしています。

この本にも載ってある大手アパレル会社なのですが、閉店や異動を何度も経験しアパレル業界の不振を常々痛感しております。


多くの人が感じている問題について考えてみました。


欲しい服が見つからない問題

ユニクロに代表されるSPAの強みは、自社が中心となって、川上から川下までサプライチェーン全体をコントロールしている点だ。(中略)その結果、商品を大量に作る一方でムダを抑えられ、大手アパレル企業よりも価格を大幅に下げ、消費者の支持を集めてきた。
(28ページより)

ユニクロは製造から販売まで全て統括する独裁国家です。全てを大量に生産するので安く配給することができます。そうして国民服が生まれました。


どいつもこいつも天邪鬼だからみんなと同じ服は着たくないんですよね・・・


他ブランドはユニクロを形だけ真似しました。製造の拠点を中国に移し、流行を追いかけ、大量に生産しましたが、独裁政治を執るまでのカリスマ力はなく在庫の消化不良を起こし業績不振に陥っています。

OEM自体は昔から一般的だったが、アパレル企業が「売れ筋を、安く、速く」作ろうとするあまり、いつしか商品企画やコンセプトまで外部に丸投げするようになった。
(40ページより)


多くのブランドは自社デザイナーが制作した服以外に、OEMメーカーが企画した服が紛れ込んでいます。

そのおかげで「あっちの店にあった服がこっちの店にもある」状態ができあがります。ブランドタグが違うだけで同じ服です。


これが似たような服ばかりが店に並び欲しい服が見つからない原因のひとつです。



ピンチをチャンスに変える〜!

本書の後半には日本のブランドだけを取り扱うセレクトショップとしてSTUDIOUSが紹介されたり、ファッションレンタルのメチャカリが取り上げられたりと、無理やりポジティブに締めくくろうとしているところも面白いので是非読んでみてください。